ギャラリー cite の展覧会 DM、非常に美しいので使わせて頂いた |
2012年MITTE (以下3点とも) |
2017年 cite にて(以下3点とも) |
渡辺隆之さんの個展を長年にわたって見てきた。
静岡市のギャラリー MITTE(2012年)で、八丁堀のプラグマタギャラリー(2015年)で、御茶ノ水のトライギャラリー(2016)で、広島の cite ギャラリー(2017)で。
学生時代に「焼かない『焼き物』を作りたい」と難しいことを言っていたが、土に対する取り組み方は当時も今も全くぶれない。その一貫した姿勢にまず驚かされる。
土は地元で探す、地主さんの許可を得て掘る、堀った土を集めて身近な川の水、木を使い土を焼く。土そのものの美しさを現したいという思いは成功していると言えるだろう。自然の土のなんと美しく、多様で個性的なことか。その表情は見る人を魅了する。
意識の基準に打たれた杭を揺さぶるような、最も当たり前で常識はずれなものごと。ただそこにある土をきれいだと言いたい。そんな事を考えて土と向き合う日々です。
(本人の言葉から)
永い時間をかけて、岩石が土になった。その土を少しだけ頂き、川に流れる水を混ぜる。土地には木が生えている。その木で火をおこし、土を焼く。母岩へとふたたび近づいた「やきもの」は、人の手に渡り、やがてまた土に還る。
(作家のホームページより)
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