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Showing posts from December, 2006

ルーシー・リー展バスツアー企画

静岡市立の 静岡アートギャラリー で ルーシー・リー展が開催されています。 東京のニューオータニ美術館、とちぎ蔵の街美術館での巡回、最後の会場と なります。 各会場ごとに展示作品の一部に変更が加えられていますが、 今回は最終会場ということもあってハンス・コパーのすばらしい作品が展示 されています。上の写真にみるように、台座の中にカップ形の容器が 組み込まれている特徴的な作品。大胆に刻まれたラインと深みのある釉薬が ハンス・コパーならではの表情に魅了されます。 また日本初公開となるルーシー・リーの作品も2点あります。同じドロマイトの 釉薬を施しながら他の作品と全く異なる表情をもち、ルーシー・リーの 釉薬の妙に驚かされることでしょう。 というわけで、ヒューステンおなじみの格安ツアーを企画。ロダンの所蔵で 有名な 静岡県立美術館 と「画家の愛したやきもの」とHPにある ポーラ美術館 を 加えた3館を巡りますす。 近くの芹沢けいすけ(漢字がこのコンピュータにない!)美術館や ビュッフェの美術館も入れたかったのですが、新宿を朝でて日帰りの旅程では 無理なことがわかり、今回はこの3館を訪れることにしました。 お天気が良ければ冬の澄んだ空気の中で富士山がどんなにきれいなことだろう と楽しみです。みなさまふるってご参加ください。お申込は03-5930-1133へ。

京都への出張

京都の研究所から、前任者がエクセルキルンのコントロールボックスを はずしたままにして辞めてしまった。とにかく動くようにしてほしい という依頼が入った。 そこにはカーキルンをはじめとしてヒューステンから4台の窯を納品している。 修理依頼のエクセルキルンはコントロールボックス内部の点検、 オーバーホール、必要な部品を交換して本体に接続して作業終了。 他の窯は問題なく使用しているとのことだったが、せっかくなので 他の窯もチェックする。 ところがこれで思わぬことが発覚した。電気工事店が作業しているはず なので全く問題はないと思われたがケーブルを途中でつなぎ足しているので 念のため絶縁テープを開いて接続を確認。線をそれぞれ電源にたどって いくと何かおかしい。まさかと思って再度確認するが、単相の窯から でているアース線が電源の一つに接続されているのだ。 技術の加藤さんは、 「窯のボディーをさわってビリビリときませんでしたか?」と 担当の方に聞く。 「さあ」 との返事だがアメリカの窯はボディーにアースを落としている。 「これでよく感電しなかったなあ」と加藤さんはびっくりしている。 電気の技術者にとっては考えられないほど危険な状態だ。 厚手の軍手をはめて作業していたためか、窯詰めなどの作業中にボディーに触れる ことがなかったためか、もちろん単に運が良かったと言えるだろう。 たまたま大事に至らなかったのが幸運だったが、 他の窯は問題なく便利に使っている、という言葉にもかかわらず 「一応念のために確認だけしよう」 と考えて本当に良かった。 思いもよらない使用状況に遭遇して、念には念を入れ、と気をひきしめた ことだった。

出張修理でわかること-2

札幌、茨城でのケース 電圧不足はエレメントに負担をかけ、エレメントの寿命を短くします。 例えば195Vしか電圧がない場合(電力会社の許容電圧降下の範囲内ですが) 窯は十分な温度を確保できずにエラーメッセージを表示することがあります。 エレメントに対しては確実に消耗を早めます。電源で200Vあっても、 電圧はあくまで窯が焼成をスタートし、さらにリレーがONになった時点で 測る必要が有ります。 これは実際に現場に行って調査し、電力会社のデータを取り寄せて 始めてわかることなので、机上の理論だけでは個々の窯の状態を把握する ことは難しいのです。ヒュ−ス・テンの技術が札幌、茨城に出張調査した際、 他のすべての数字が基準をクリアーしているのにエラー表示が出て、 温度が順調に上がらないケースがありました。 そこで電力会社の協力で電圧を記録する機器を設置してもらい データを集積しました。データを分析した結果、電圧が極端に降下する 時間があることがわかりました。電力会社にとっては許容範囲であっても、 窯にとっては大きな障害になるのです。 その為茨城のケースでは電力会社が工房のすぐ脇に電柱をたて、 電線をのばす工事をする対策をとってくれました。また札幌では電圧降下の 起る時間帯をさけて焼成をするようにしました。 エクセルキルンのコントローラは7.5分ごとに窯内の温度をフィードバックし、 6.6℃/時以下の昇温率が連続22.5分感知されるとエラー表示を出して 焼成を中断します。 設定よりも昇温が高すぎる場合にもエラー表示を出しますので安全装置が 何重にも働いて事故を防ぐ優秀なコントローラなのです。電圧が不足すると 焼成時間が長引き、そのためエレメントの消耗が早まる、という悪循環に 陥りますので、焼成には電圧の確保が重要な要素となります。 電圧降下はエレメントの劣化によっても起こります。焼成に時間がかかる ようになり、そのうちエラー表示が出るようになります。ただ、エレメントが 劣化しても低温焼成には問題ありませんので素焼きを沢山して貯めておき、 エレメントを交換してから本焼き焼成をすれば良いのです。 たまに工事用資料に指定したケーブルより細いものを使用しているケースを 見かけますが、それも電圧降下の原因になりま

出張修理でわかること-1

三重県のケース 購入したばかりの窯が作動しないと連絡が入る。スタートさせても 温度表示がばらついて一定しないという。こちらではアメリカから輸入して そのまま送る事はない。一台一台開けて必ずチェックして発送している。 だから不具合のあるわけがなく、おかしいと思いながらも電話での対応では 限界があるので三重県まで技術が出張する。 現場に着いてさっそく窯をチェック。コンピュータや窯の内部を全部 調べるがそれら自体には問題がない。ところが、トランスからリレーに 必要な電圧がきていない。なーんだ、と言うにはあまりにこちらの犠牲が 大きいが、電気工事店の接続ミスだ。単純なつなぎ間違いだが、 お客さんは電気工事がまちがっているなどとは考えないし、こちらも 電気工事は大丈夫でしょうか、とは聞きにくい。 というわけで買った窯が使えない状態は何としてでも避けなければ ならないし、窯を使うのを楽しみにしていて下さる方の気持ちを考えると、 出かけない訳にはいかないが、技術の時間や交通費など大きな犠牲だ。 これは電気工事の基本ができていない極端な例だが、電気工事用の 資料を読んでもらっても、記載してある仕様になっていない工事がある。 配送設置で窯を運んでいざ接続する時に初めてあ、このケーブルは細すぎる、 というケースがままある。これでは焼成時、窯が作動してから電圧が落ち、 焼成時間を長引かせ、エレメントの劣化が早くなり、また余計時間が かかる、という「電圧降下による悪循環」に陥ることになる。 電気工事店に直接話をして欲しい、というお客さんもおられるので その場合は、規定のケーブルを使用して欲しいと確認することができる。 ケーブルのSVやCVの違いにかかわらず必要な事を説明できるが、配送に 伺って初めて不備がわかり電気工事店と話をする事も多い。

ルーシー・リー展が静岡アートギャラリーに巡回。

2007年1月28日まで。 「ルー シー・リー展うつわに宿るもの」が静岡アートギャラリーに巡回します。ニューオータニ美術館(東京)ととちぎ蔵の街美術館(とちぎ市)を巡回し、かずかず の話題を生んだ同展はいよいよ静岡が最後の会場となります。先の2会場と出品作品が一部異なり、ルーシー・リーとともに制作を続けてお互いに強く影響を与 えあったハンス・コパーの日本初公開作品も展示されます。駅前の高層ビルに位置する近代的な会場でルーシー・リーはまた異なる空間を提供してくれるでしょ う。」

ブレスケアは有効か、気休めか

その日、事務所は3人だった。Aさん、Bさん、そして私。必要な人数が 確保され、しかも他には誰もいないというかねてからの計画を実行するに 理想的状況だ。二人は私の実験計画を聞いて最初イヤがったが私の 「たってのお願い」にしぶしぶ賛成した。 実験というのはこうだ。にんにくやお酒の臭いを消すための「ブレス・ケア」 という透明の錠剤がある。食後に飲めば口臭が消える、と うたっているあのエチケット用品だ。それが効果があるものか気休めかを 調べようという実験なのです。 私は人一倍鼻がいい。だからお昼に三人でラーメンやさんに行き、 AさんとBさんは餃子を食べる。私はがまんする。事務所に帰ってから Aさんはブレスケアを数粒飲む。Bさんは飲まない。それでブレスケアの 使用前と使用後の口臭を私が嗅いで効果を判定する、という計画だ。 AさんもBさんもおいしそうに餃子を食べ、にんにくの臭い満載。私は いよいよ結果が出ると期待に胸をはずませてにんにく抜きの もやしそばを食する。 事務所に帰り、まずブレスケア服用前のAさんのにおいを調べる。Aさんが ハーッと息をはき、私が鼻を近づけてスーッと吸い込む。ハーッ、スーッ、 と何回か繰り返し、私はにおいの種類を記憶に 留めようと一生懸命になる。 結果は?、、、、 夢中で息を吸っていたら突然私の胃がひっくり返りそうになる。 思わぬ胃の反乱でこれ以上においを嗅ぐことが難しい状況となってしまった。 というわけで、実験はあえなく失敗に終わった。ブレスケア使用に 行き着くまえに敗退してしまったのだ。Aさんの名誉のために 言っておくが、口臭で気分悪くなったのではない、にんにく服用後の吐息に やられたのだと思う。 今は鼻が良い人間にとって生きにくい時代だ。せまい電車の中で香水や にんにくの臭いがすると一瞬にしてにおいが鼻から脳に駆け上り何も手に つかなくなる。にんにくも調理中のにおいなら食欲を誘う。でも人の 身体を経たにおいはだめだ。 もっとひどいのは煙草のにおいだ。道を歩いていてたばこのにおいが すると大急ぎでその人を追い越さなければならない。後ろを歩いていると 頭痛が始まるからだ。電車で隣に座った人から煙草のにおいがする時、 席を立っては悪いと思うし、そうかといってハンカチで鼻