アメリカのパラゴン社の窯について問い合わせがあり、修理が必要、と お客様が工房に持って来られました。アメリカの窯ということで、 東京陶芸の山崎さんがうちを紹介してくださったそうです。 電源を入れてスタートボタンを押しても温度が上がらないという 症状でした。 窯はパラゴン社のホームアーティストという機種で、片側に車輪が ついている120V用の窯です。日本のコンセントで使うには低温焼成 しかできないのですが、いつも700度くらいの上絵焼成に使っている とのことで、便利に使っておられたようです。 技術が中を開けて調べると、電源の赤いボタンはついてスタートは するのですが、オンにならない状態でした。抵抗値や部品などを 調べた上でリレーが切れていることがわかり、幸いヒュース・テン のエクセルキルンと同じタイプのリレーだったので交換して すぐ復帰しました。 エレメントは壁内に埋め込みタイプなので、エレメントが問題の 場合はメーカーに送り返して修理してもらう他ありません。 こちらで手に入る部品の故障だったのでお客様にとってラッキーでした。
アメリカの電気窯のこと、ろくろのこと、技術情報、欧米の陶芸事情、アメリカの釉薬、また日頃のヒューステンのあれこれ、会社のホームページから離れてより自由におしゃべりします。ご意見などお気軽にコメントをお寄せください。