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Showing posts from 2019

ステファニー・クウェイルの個展

作品はもちろんだが床の、磨かれたマーブル色は大きな魅力だ ギャラリー38 で ステファニー・クウェイル 展が開かれている(6月15日まで)。まず度肝を抜かれるのは、入り口を入ったところに展示された3点の熊の作品グリーンウェア(生の作品)だ。赤土で、未焼成、ほとんど天井にまで届く(おそらく2.5メートル以上)、立ち上がった熊の作品。作家が来日して現場で作り上げたというものだ。 これほどの高さの重力に耐えるには一体どういう粘土を使ったのだろう、しかも未焼成で、と観察した。もちろん骨組みは構築されていてその上に粘土を重ねていったものであろう。良く見ると粘土の切れたところにナイロンファイバーが見える。 大物作りに欠かせないナイロンファイバーを海外の作家はよく使う。それを利用して乾燥時のヒビを入り難くし、また強度を高め、重量を減じたものだろう。ただ、混ぜ込む作業はどんなにか大変なことだったろうと思う。 奥には焼成された、カラスや熊の作品が展示されている。ステファニー・ククェイルは2017年の21 21デザインサイト(ミドタウン)で開催された「野生展」に出展されたゴリラと豚の作品で注目を浴びた。この作家の作る動物たちの荒々しい毛並みと粘土の扱いは作家の生まれ育ったイギリスのマン島の自然に大きく関わっているように見える。 2121デザインサイトHPより 展覧会とは関係ないのだが、このギャラリーの床は一見に値する。樹脂を塗り込めて磨いたものだろうか。この床材は上に展覧する作品を選ぶと思われるが、この床自体の魅力にとりつかれる。白い壁とこのマーブル色の床だけを素材とする空間を展観する機会があったら面白いと思う。with 花一輪。

ギュスターヴ・モロー展

汐留ミュージアムチラより

風ン谷淳窯 作陶展野村 ー風が立つ

今年も嬉野の作家野村淳二さんの器たちがやってきます。 楚々とした佇まいの唐津 温もりのある粉引 ヒマラヤからやってきた粘土で作られた真っ白な器。 風を受けて凛と立つ作家の背を垣間見るような、 作品たちとのひと時をお過ごしください。

白須 純展 ーむさし野の

タイルを数多く制作している白須さんの展覧会「白須 純展 ーむさし野の」が開催されます。同時に印刷ワークショップも開催されます! ギャラリーかジオ 2019年6月8日(土))〜16日(日))

風間陶房の窯メンテナンスと作品

白萩釉の上にSC釉で模様を描いた 白萩釉の上にSC釉で模様を描いたもの 黒泥土の上に白萩釉、SCで模様 黒泥土の上に白萩釉、SCで模様 風間陶房には日本の電気窯、ヒュース・テンからのエクセルキルン、スカットの窯、それから、よくわからないもっと小さな窯、がある。古くからのお付き合いで、窯の修理やメンテナンスをさせていただいている。 風間陶房のグループ展は、いつも豊島区の熊谷守一美術館でが開かれる。作品の中で人一倍目を引くカラフルで大らかな作品は風間陶房主宰の風間田鶴子さんの作品だ。 修理に伺った時、作品の写真を撮らせていただいた。思わず真似をしたくなるような優しい可愛らしい花が散っている。

伊勢丹新宿店で春の器展

春咲く彩のうつわ展開催されます 期間で出品作家が変わります、3月26日まで

新宿陶房の名物校長先生

新宿陶房の江崎先生 新宿駅西口から徒歩3分にあるビルの4階に その陶芸教室はある。 1994年に陶芸家の江崎茂穂先生が陶房を開設 されてから今年で丸25年だ。 ヒュース・テンでアメリカの窯エクセルキルンを 取り扱い始めた時、関西にはスカット窯を売っている 陶材人という会社があった。 そこから窯を買い、事情があって陶材人が営業を 辞めた時、窯の修理で困った方がヒュース・テン を探し当てて来られた。 そのうちのお一人が江崎先生だったので、もう ヒュース・テンから窯のメンテナンスに伺う ようになって20年以上になる。 行くたびに先生のアイディアには驚き、ワクワクし、 自分でもテストしたくなる。例えばセラミック ファイバーやアルミナ紙に泥粧を塗り、ランプシェード を作る。泥の厚みによって光を通すこともある。 あらゆる土の焼成見本が作られている。 早く焼成したい人の相談に乗り、電子レンジで まだ湿った作品を乾かしたりもする。もちろん 割れないためのコツも教えてくださる。 ルーシー・リーが「いつまでも私は生徒であることを 辞めないであろう」と語ったように、先生は常に 新しいことに挑戦し、テストし、興味を持って 陶芸の世界を歩いておられる。 ヒューステンが 「生誕100年記念ルーシー・リー展 静寂の美へ」 を鑑賞するバスツアーを企画した時、江崎先生も 信楽までの夜行バスに参加してくださったが 当時すでに80才近くだったと思う。 深夜バスの窮屈な席で朝早く草津(滋賀県)の ホテルについて朝食をとり、信楽に向かったが そのハードな旅にお付き合いくださって 展覧会鑑賞をした。 その後新宿陶房のお教室を借りて ドロシー・ファイブルマンの透光性のある磁土の 練り込みワークショップを2度開催し、先生も 興味持って参加してくださった。 今も新宿陶房の顔として校長として、月に 2回の休み以外毎日鎌倉から新宿まで通っておられる。 若い人だって月2回の休みではかなりキツイこと だろう。それが先生は今年94才になられた。 まさに陶芸界の鉄人! 新宿陶房はこの三月末で他に引っ越しする。 2月の休日、陶房を訪れると生徒さんがそれぞれ 和やかに先生と相談しながら作陶しておられ、 大き

ドロシー・ファイブルマンさんからお知らせが届きました!

Dorothy FeiblemanのHPより from Dorothy HP (part of the image) 透光性のある磁土の練り込みで名高い、ドロシー・ファイブルマンがデザインした器が NIKKO(ニッコー株式会社) の新たなラインとして発売されました。イングレーズの技法で転写されたbone chinaの食器です。

できる。できない。じゃない!やってみるんだ!展

という元気なタイトルの展覧会が開催されます。 やってみなくちゃわからない! なんと素敵な言葉。 そう、「やってみた!」作品が並んでいます。 できない、と諦めたあなた。元気をもらえます!