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Showing posts from May, 2010

渡部暢康展 恵美加子展

天野太郎の建築展

建築家・天野太郎は1952年渡米し、タリアセンにおいて晩年の フランク・ロイド・ライトに直接師事した数少ない日本人の ひとりです。ライトの「有機的建築」の思想をよく修めた天野は 帰国後、音羽の家や新花屋敷ゴルフクラブハウスにおいて、 その体得した経験を実作として世に問い大きな反響を得ました。 その後、文部省海外研究員として中近東工科大学(トルコ) 客員教授の任務をすませて欧州建築視察に向かった天野は、 アルヴァ・アアルトの建築に接して新たな目を開かれ、 帰国後の武蔵嵐山カントリークラブ、また松原の家(黒澤明邸) などにこの影響が見られるようになります。 _____ _ _____ 天野が求め続けてきたものは、そこに住む人の存在に重きを置く 空間、人間の日々の生活感情を尊重しそこから発想する建築 空間で、さらにその質としても優雅さ(grace)を具えたものでした。 本展は天野の主要作品の設計原図、模型、図面、写真、資料等を 一同に厚め、天野の目指した空間をたどるものです。