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グッゲンハイム美術館のカテラン回顧展終わる









もう過去のことになってしまったが、この秋(2011年11月14日〜2012年1月22日)、ニューヨークでショッキングな(首つりの)ポスターが地下鉄のあちこちにつり下げられていた。建築家フランク・ロイド・ライトがデザインした螺旋状の美術館として名高いニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催した、イタリアの現代美術家マウリッツィオ・カテラン回顧展『ALL』のポスターだ。

1980年代後半から作り続けた130点の「物体」がつり下げられている。カテラン氏は1960年生まれ、イタリアのパドヴァで育った少年時代に経済的苦難、学校での体罰、などの経験から、権威に対する極度の不信、痛烈な批判、労働への軽蔑を記憶付けられたと言われる。彼が「死の記念碑」と表現する動物の剥製や権威者を生きているように表した蝋人形は見る人に強烈な印象を与え、時に不快感を生む。

グッゲンハイムの螺旋状の回廊の中心にある吹き抜けにこれまでの作品・130点をほぼすべて吊り下げるという方法をとっているが、この展覧会はグッゲンハイムでしか可能でなかっただろうと思われる。まさに建物の構造によって横から下から上からと見る位置を変える事が出来る。そして作品も表情を変える。ただ、動物好きにとっては耐え難い「作品」オンパレードだ。

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