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ひょうたん騒動記 - 2

ひょうたんたちは、大人になれないまま収穫された。ひょうたんたちはまだ柔らかく、初々しく2,3センチから7,8センチの超ミニサイズ。小さいのはまだ産毛まである。でも炭になる子といっちょまえのお酒用、またはマスコットになるべく水に付けられる子にわかれた。

炭になる子は5回ものテスト焼成に分けられ、あるものは過焼成で灰になりかけ、あるものは生焼けで種がカサコソと音を立て、あるものはツヤツヤの美しい炭になったのでした。実験の結果は150℃/時で400℃まで、ねらし15分、が一番炭らしい仕上がり。でも身体が小さいのでねらしはもう少し少ないほうが良かったようだ。

ミニひょうたんになる子たちは水につけられて約2週間。途中で何度も水を換え、腐った種を取り出し(半端でない臭いにしばし手が腐ったように臭った)、ようやくきれいな一人前のひょうたんになった。殻はあくまで堅く、身体は羽のように軽く、表面が滑らかで美しく、立派なひょうたんです。かわいがって磨けばさらにつやつやになるでしょう。
過焼成気味の炭、灰になりかけがまるで装飾のよう。

炭の窯変!

底は温度が低く中の種がカサコソ音をたてる。

一番炭らしい子どもたち
さやに勢揃いして炭になる前。


水につけて6日目

水につけて10日目。腐った種を取り出す。

炭ひょうたんとミニひょうたん
白く軽く美しいミニひょうたんたち。

右はラブ・アンド・バフを塗ったもの。


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