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海外で購入した陶芸機材

海外で購入した陶芸用の電気機材を帰国時に持ち帰って使用
できるだろうか、という相談をよく受ける。

答えは一般的でしかないがその電気仕様によっても設置場所
の電力供給状況によっても異なる。
例えば電気窯であれば115Vか208Vか220Vか、または240Vか
によって違うし、エレメントが新しいか劣化しているかにもよる。

電気窯は日本で100V電源か200Vか、単相か三相か、という
契約条件によっても異なる。どちらにしてもそのままでは
温度が上がりきらず、自動焼成装置の窯であればエラー表示が
出る場合が多い。もちろん素焼きの800度前後であれば、
焼成できる。または低温本焼きであれば焼き方によって
可能な場合もあるが、通常の本焼温度を達成することは難しい。

素焼き専門とか低温釉薬を使う、またエレメントが
新しいかある程度消耗しているか、どんな焼成を目的としているか、
などによって可能の場合もある、やはり相談していただくのが
安全だろう。

ヒュース・テンでは日本での電源に則した仕様に設計して
輸入している。メンテなどに関してはどこの窯でも修理を受けているし、
こちらの技術はどんな故障でもほとんど対応できる。

帰国の前に連絡をいただいて相談にのることも多い。
例えば駐在などで引っ越し費用も会社から出る場合は他の家財と
一緒に持ち帰れば良いけれど、個々に送るのであれば
その送料とこちらでの改造費がかかる場合トータルでどう
することがベストか考えなくてはならない。どちらにしても
仕様によって使う目的によっていろいろアドバイスさせて
いただくことが可能だ。

反対に海外で使いたいがヒュース・テンで購入して持って行きたい
という相談もある。ベトナムやヨーロッパ、中国で使用するため
とか海外の青年協力隊で持って行きたい、など、
その国の電源事情に則した仕様に設計して
輸入して現地に送り届けることもある。

現地で直接購入することをお勧めするが、現地の事情が
よくわからないとか、購入の相談や使用状況などヒュース・テンで
買っていろいろ聞く方が良いとか思われるようだ。

どうぞ皆様どんなことでも買う前に、売る前に、ご相談ください。

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