Skip to main content

ヒューイットさんのこと


ヒューステンのお客様、ヒューイットさんが工房を移されたので今までの電気窯が使えるか電源を見て欲しいと連絡があり、技術と出かけました。

三田にある工房/ギャラリーはヒューステンショールーム/工房が10個も入ってしまうほど広く、壁と天井は真っ白に塗られ、まるでNYのソーホーにあるギャラリー、工房、アトリエ、といった趣です。ヒューイットさんの赤を基調にした絵や器が白い壁によく映えます。

アーティストには珍しく、絵画、作陶の両方の創作活動をなさっていて、そのどちらも高い評価を受けておられます。ホテルオークラのスイートルーム、これからオープンするペニンシュラホテルなど、多くのパブリックスペースに作品が購入され人気の作家です。

窯の相談のほうは、新しく小さめの窯を買いたいとおっしゃっていたのですが、引っ越しでれんがが割れたという古いEX2099が修理をすれば使えるのでそれを使うことをお勧めしました。どちらにしても電気工事が必要なことがわかり、また作る作品も大きいので新しい窯を購入するより今のをそのまま使う方が良いということになりました。

また、その真っ白い壁のギャラリーは「若い人をスポンサーすることにも使いたい、若い人はなかなか作品を発表する機会と場所がないでしょう?私もそうだったから良くわかる。だから良い作品を作る人がいたら知らせてください」という。

これはヒューステンが常に心がけていることでもあるし、ぜひ協力させていただこう。ヒューステンのお客様や大学関係に本当に優れた実力を持つ方が多いのです。

今回ヒューステンがコーディネイトさせていただいた展覧会「魅せられる、、、」展が信楽の陶芸の森美術館で開催されています。25人のパイオニア世代から30代の若い作家までをとりあげた女性の展覧会で東京にも巡回が決まっています。しかも、その展覧会は日本巡回のあと、2009年からアメリカに巡回する。2009年の8月からカリフォルニア州サクラメントにあるクロッカー美術館。2010年1月からマウイアーツセンター、そのあとまたアメリカ本土にもどる予定です。

少々名前が売れていても経済的に恵まれない作家活動をしている方もいます。作品の実力は多くのコンペなどで認められているのにやはり作家活動だけで生活出来る人はそう多くはないのです。作品ができるだけ多くの人の目に触れること、これはとても大事なこと。そういう機会のひとつに協力できたら、と思います。


Comments

Popular posts from this blog

ドライクレイ(粉末粘土)の使い方説明しています

二重のビニール袋に入ったドライクレイ2キロ 最初に: ドライクレイ(粉末)粘土はまだ日本で十分知られていないようですが、粘土を粉状で使用することにはとても大きな利点があります。 顔料やナイロンファイバーなど、必要な原料を添加する時、粘土が粉状であれば楽に税量同士を混合することができます。例えば白粘土で作った作品に黒土(例えばB3ブラウンをスリップにして)の泥粧を施し、掻き落とし技法で模様を掘れば素地の白い模様ができあがります。 顔料メイゾンステイン 1 カラークレイを作る 粉状の粘土に顔料を加えます、色によって、 ドライクレイの重量比3〜5%、または8〜10% ほどの顔料を加える。加える量は、テストして 色の濃さを調整してください。 両方が粉末のため簡単に均一に混ぜることができます。 ドライクレイのビニール袋の口を開けて必要量の顔料を 加えてビニールの口を閉じる。粉が外に出ないよう袋の 口を閉じてよく混ぜる。 2 ナイロンファイバーを混ぜて収縮強度を高め、粘土の重量を軽くする ナイロンファイバーをよく手でほぐし、たんぽぽの種 ナイロンファイバー ほどにふんわりと広げてドライクレイに混ぜる。 この時も粉が飛ばないよう、ビニールの口をしっかり閉じてから混ぜます。 3 泥粧(スリップ)を作る 白の化粧泥、黒の化粧泥など、加える水の量を調整することで、生の粘土から泥を作るより簡単に均一の泥粧を作ることができます。下の「ドライクレイに水を加える」を参考に、水は目的にあった量を加える。 ハンス・コパーやルーシー・リーは、黒土に白泥粧、また 白土に黒化粧泥を塗って模様を掻き落としした作品を多く残した (トニー・バークス著「ハンス・コパー」より) ドライクレイに水を加える: ヒュース・テンではドライクレイ(粉末)を二重のビニール袋に入れ、内側のビニールは超厚手のものを使っているので、そのまま粘土を作ることができます。 まず外側のビニールの口を開き、内側の厚手ビニールの口を開けます。そこにそのまま水を加えますが目安はドライクレイの重量の28%です。2キロのドライクレイが入っていますので、およそ560グラムの水をコップに取り、少しずつ加えていきます。粉が飛ば...

ルーシー・リー Bowls & Tea cups

アートフェア東京2024 東京国際フォーラム 3月8ー10日 水戸忠交易ギャラリー (ホテルニューオータニ)3月12−24日 

戸田 浩二 作陶展 「尖」

ギャラリーこちゅうきょ 中央区日本橋 T:03-3273-1051 3月11日(月)〜16日(土)  筑波大学を卒業後、伊藤東彦氏に師事、茨城県笠間市に薪窯を築いて作陶、数々の賞を受賞している戸田氏の端正な作品をご堪能ください。